東京駅の夜景AINR-ON

東京の夜景をOM-1とハイレゾショットで愉しむ

 OM-1には魅力的な機能がたくさんあります。センサーが全画素AF、被写体認識、欲しい瞬間を切り取れるプロキャプチャーモード、画像合成によるハイレゾショットなどなど。そして、センサーが新しくなったことによって今までの機種よりも高感度のノイズを効果的に低減し常用感度を2段向上(ISO25600まで上げた)、と謳っています。この高感度を試すべく、東京駅の夜景を撮影してきました。

高感度耐性と強力な手振れ補正

撮影データ:OM-1 / M.ZUIKO 12-40mm f2.8 / ISO 25600 / 焦点距離 12mm(換算 24mm) / 絞り f5.6 / SS 1/50 / USB RAW編集(デジタルシフト使用)

 ISO25600の手持ち撮影(今回はすべて手持ち)です。ファインダーではなくモニターを見ながらの撮影だったのでカメラを固定するのは難しい状況でしたが強力な手振れ補正がサポートしてくれます。E-M10やE-PL5のISO25600の高感度撮影がとても閲覧に耐えられるものではなかった…ので、これはすごいなと。さすがに空の部分はノイズ満載ですが、WebやSNSで縮小して表示(このサイトでもWordpressの仕様でアップロード時にWidht2560pxにリサイズ、更に表示の際にリサイズ)されていることを考えれば問題ないかと。

 ですが、OM-1には更に上を目指せる「ハイレゾショット」という飛び道具があります。ISO102400のノーマルショットとハイレゾショットの比較をご覧ください。

撮影データ:OM-1 / M.ZUIKO 12-40mm f2.8 / ISO 102400 / 焦点距離 40mm(換算 80mm) / 絞り f5.6 / SS 1/400 / USB RAW編集

 出力画素数4倍なので、解像度があがるのはもちろんのこと合成時にノイズが除去され偽色が抑制されています。下部に見える樹木もノーマルショットでは暗く形もはっきりしませんが、ハイレゾショットでは枝が目立って見えるようになりました。地下駐車場の入り口も見えづらかった高さ制限が見えるようになっています。道路を走る自動車はスローシャッターの時と同じとまでは言えない(後部の輪郭がはっきり残ってしまう)までもかなり自然に処理されています。

 なによりもハイレゾショットで得られる効果の中で、解像度の次に効果が高いのは「色合い」です。高感度撮影をするとコントラストが落ちて色が中途半端に抜けてしまいますが、ハイレゾショット使うことで色味も補正してくれます。

ハイレゾショットでノイズが約2段分改善は本当か?

また、ハイレゾショットは複数枚画像を合成することにより、ノイズを約2段分改善。ハイレゾショットは圧倒的な高画素と低ノイズを実現します。

引用元:https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/om1/feature2.html

 とカタログや公式サイトに記載がありました。ISO6400ノーマルショットとISO25600ハイレゾショットを比較してみましょう。

撮影データ:OM-1 / M.ZUIKO 12-40mm f2.8 / 焦点距離 12mm(換算 24mm) / 絞り f8 / SS 1/13 / USB RAW編集(デジタルシフト使用)

 パッと見、大きな違いはないように見えます。ノイズもかなり抑え込まれている様子。約2段改善と謳っても問題ないレベルかと。ただ、どうしても色被り(緑色)は取り除けなかったので色の調整が必要です。

積極的に活用したい機能

 混んでいるスポットでは三脚が使えませんし、そもそも三脚を持ち込めない場所も増えています。しかし、OM-1ならば性能向上した裏面照射型センサーと画像エンジンによる高感度撮影と手持ちハイレゾショットで簡単に綺麗な夜景を撮ることが出来ます。是非、高感度撮影とハイレゾショットの連係プレイで夜景撮影を愉しんでください。